ソメイヨシノが老齢化し、10年後には1本も見られなくなる

ソメイヨシノは、日本の桜の一種で、非常に美しい花を咲かせることで有名です。特に春になると日本中で桜の開花を祝うお花見の季節にとても人気があります。ソメイヨシノの花びらは通常よりも白い色をしています。淡いピンクの個体もあるので、実に様々な景色を見る事が出来ます。 ソメイヨシノの寿命は、一般的には30〜50年ほどですが、適切な管理や環境条件によっては80年近く生きる事もあります。 近年、ソメイヨシノの老齢化が起きており、伐採されている名所が増えてきています。

中身がスカスカになっていたり、コンクリートがえぐれている様子があったりと、地形や害虫の多い高架下、川沿いなど温度環境によっては、腐敗により伐採されて木の根っこだけ露出しているものが多く見られます。

ソメイヨシノの歴史

ソメイヨシノは、第二次世界大戦終結後に日本花の会の活動によって大量に植えられました。2019年までの約40年間苗木が栽培されて、人の手により繁殖が行われてきました。2009年には苗木の販売が中止され、温暖化や、様々な地球環境の影響によって、徐々にソメイヨシノの老齢化が見られるようになりました。 別種の桜で、害虫に強いジンダイアケボノの植え替えが検討されています。

ジンダイアケボノとは

ジンダイアケボノは、ソメイヨシノより開花が数日早く、少し濃い色の花を咲かせ、比較的美しい品種です。ウィキペディアによれば、成長した場合の平均樹高は約13メートルでソメイヨシノより5メートルほど低いものが多いとの事。小型の木は都市部に適しているメリットもあります。 他にもジンダイアケボノは、開花時期と花の特徴がソメイヨシノと類似しているので、植え替えに適した桜の理由の１つ言われています。 元は東京都立神代植物公園で、交配種として生まれた桜です。その公園の名からとった名前「神代曙」が由来とされています。