令和に爆発的な成長を見せる、国際的ハッカー集団、ロックビットとは
ロ ックビットとは、元々はコンピュータセキュリティやデータ暗号化の文脈で使われる用語の事です。データを安全に保護するために使用される暗号アルゴリズムや暗号鍵を指すことがあります。本来の使い方としては、データの保護やセキュリティに関連する技術用語として広く使用されています。このハッカー集団であるロックビットは、その名の通り、犯罪において高度で強力なハッキングソフトや、ランサムウェアを使用するとされています。
総被害額は1600億円以上
朝日新聞によれば、2021年代から本格的に始動し始め、2024年までのたった3年程で、総被害額は数十億ユーロ(日本円で約1600億円)にも上るとの事。日本でも、名古屋港がロックビットのサイバー攻撃を受けた事による、活動停止の事態となり、大きなニュースとなりました。テレビ朝日によれば、日本ではロックビットによる被害が、他にも100件程確認されているとの事。また、その副産物として暗号化されたデータを復元する強力なツールが使用出来るようになったとの事。
裏には巨大なマーケティング組織
世界では、日米英含め、他国やFBIの連携によって共同捜査が行われており、警察庁がウクライナなどでロックビット関係者2人を逮捕したと発表しています。しかし、根本的な壊滅とはならず被害は増えています。ロックビットグループは、巨大なマーケティングのような組織となっており、ロケーションチェック、データ流出、身代金要求書の自動作成など、特定のニーズに合わせた凶悪なツールを販売しています。
By kotaroweb.com世界的な監視の中央拠点である、GSOC(グローバルセキュリティオペレーションズセンター)によれば、ロックビットは、バグバウンティプログラム(バグの発見者に報奨金を与える制度)を採用し、企業から得たお金を収入源としているとの事。
POINT
ハッキングソフトや、ランサムウェアを商売、武器とする。
日本の名古屋港が活動停止となった。
世界的に取り締まりを行っているが逮捕できない。