花粉症を完治させる、舌下免疫療法とは
舌 下免疫療法(SLIT)は、舌の下に治療薬を投与することで、徐々に免疫システムの過剰反応を抑え、アレルギー症状を軽減します。 特定のアレルギーに対しての治療として注目を集めています。一般的な費用は、3割負担の場合、検査などを含めて、初回のみ4,000~5,000円で受けることが出来ます。その後の通院は治療費と薬代と合わせて1ヵ月あたり 2,000~3,000円の負担となります。
舌下免疫療法の効果
個人によって異なりますが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血などのアレルギー症状を軽減する効果があります。免疫システムの過剰反応を抑えることで、アレルギー症状が起こる頻度や重症度が減少していきます。また継続的に治療を行うことで改善し、症状の再発を抑制することができる場合があります。元八事みみはなのどクリニックの院長、三好氏によれば完治率については2割程度であるが、改善が見られたのは6割程度いるとの事。つまり治療によって8割以上がアレルギーによるつらい症状が緩和されたという事になります。
ただし、ダニや花粉といった限定的なアレルギーに限った結果であることと、体質によって副作用やリスクも存在するので、医師の指示に従って行うようにしましょう。
花粉症の主な要因
花粉症は、花粉などのアレルゲンに対する過敏反応を引き起こすアレルギー性疾患です。通常、春や秋など特定の季節に発症しやすく、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血などの症状を引き起こします。これらの症状は、花粉が呼吸器や目の粘膜に触れることで、免疫反応が起こり、炎症によって身体に現れます。
花粉症の患者の割合は、地域や季節によって異なりますが、一般的にはかなり高いです。例えば、日本では約1/4から1/3の人々が花粉症であると推定されています。他の国々でも類似の割合が見られます。特に春になると花粉症の患者数が増える傾向がありますが、一部の地域では秋にも花粉症の症状が現れる場合があります。
花粉症の種類
花粉症にはいくつかの種類がありますが、主な種類は以下の通りです。1. 季節性花粉症(ヒノキやスギなどの樹木花粉や、ハルモア、スギナ、ブタクサなどの草花粉によるもの)2. 常在性花粉症(ハウスダストやダニなどの常在性アレルゲンによるもの)3. 食物アレルギーによる交差反応性花粉症(特定の花粉と類似したタンパク質を含む食品によるもの)4. その他の種類(動物の毛やダニ、カビなどによるもの)個々の人のアレルギーの原因や症状によって異なります。
POINT
舌下免疫療法とは、アレルゲンを取り込み体質から改善する治療法
費用は毎月2000円から5000円
ダニや花粉といった限定的なアレルギーが対象である