"Apple Watchで心房細動の頻度が記録可能に
大手テクノロジー企業のアップルは、Apple Watchに心房細動履歴が分かる機能を追加した事を発表しました。心房細動心房細動履歴はiOS 17.0以降とwatchOS 10.0以降、Apple Watch SE、Apple Watch Ultra 1/2に対応しているとの事。
心房細動とは
心房細動とは、心臓の上部にある心房が異常に速く、不規則に収縮する状態です。それが原因により心房内で血液が停滞します。ストレスや飲酒、喫煙などの生活習慣も関与しているので、高齢の人だけがかかる病ではありません。心房内の不規則な動きにより、血栓が形成されやすくなるので、脳梗塞のリスクが上がります。 治療法は、薬物療法やカテーテルアブレーション、外科手術などがありますが、どれも定期的な診察や検査が必要になります。それにより費用がかさむのが難点です。 Apple Watchは小型で携帯しやすく、ユーザーが自身の心臓の健康状態を把握しやすくなる為、とても優秀な機能と言えます。このApple Watchの新機能は、管理医療機器(家庭用心拍数モニタプログラム)として、厚生労働大臣から承認を受けています。
記録は完治への近道となる
履歴の記録は、日々の生活習慣や病気に比例した、心房細動の発生頻度やパターンを把握するのに役立つ上に、長期モニタリングによって、進行度合いや追跡が可能になり、より的確な治療計画を立てる事が可能になります。多くの国や地域で利用可能でしたが、日本への上陸は1年以上遅れての登場となります。使い方はとてもシンプルで、心房細動履歴機能を有効にするだけで利用が可能になります。ただし、誰でも利用出来る訳ではなく、使用には条件があります。医師の診断により心房細動と診断された22歳以上のユーザーのみ対象となります。病気の自己判断による使用などは出来ない仕組みとなっているので注意して下さい。
POINT
治療には定期的な診察や検査が必要
履歴の記録により的確な治療計画を受けられる
心房細動と診断された22歳以上のみしか使用できない