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奥歯がないとアルツハイマー型認知症になるリスクが高まる

護の現場での、アルツハイマー型認知症の中核症状の特徴は、物忘れ、同じ話を繰り返す、排泄の失敗といった行為・行動があります。日頃の習慣が関係している事があり、人によっては几帳面な性格で、物を散らかさないなど、認知症のハンデが緩和される事もあります。

アルツハイマー型認知症は、物や出来事を記憶する事が難しい状態です。時には感情や感覚を頼りに行動する事がある為、涙脆くなる、不安になり徘徊する、抑うつ傾向になるなどの行動となって現れます。根本的な要因が引き金になって現れる状態を、一般的に周辺症状と呼びます。

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人により覚えられる程度が異なる

認知症であっても、反復行動により人の名前を学習する事が出来ます。認知症という病気だとは思わずに、覚えても忘れやすい、という事を念頭に置いて何度も繰り返して接する必要があります。体で覚える。という言葉があるように、1日のスケジュールを反復する事で、認知症を患っている方は周辺の環境に慣れていきます。接する側も好きな人や趣味、行動などが次第に分かっていきます。 相手の行動に合わせて、話し方や介護、看護の仕方を変えることで対応が楽になります。

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奥歯がないと認知症になりやすい

年齢を重ねると共に、認知症を発症するリスクが増加する事は知られていますが、さらに具体的な原因が最近の統計により明らかになっています。歯の噛み合わせの悪さや、総入れ歯、口腔ケアの有無が大きく関係している事が判明しました。

九州大大学院歯学研究院の鮎川保則教授によれば、65歳以上の約2万2000人について、奥歯の噛み合わせの数とアルツハイマー型認知症と診断された時期の照合を実施した結果、認知症の症状が約1.3倍以上、前歯の噛み合わせも合わない場合は1.5倍発症しやすいとの事。 いくつかの研究が示唆している、主な理由は以下の通りです。

1. 咀嚼機能の低下。 奥歯がないと咀嚼機能が低下します。十分に咀嚼できないと、脳への刺激が減少し、脳の活動が低下します。咀嚼は脳の血流を増加させ、脳の健康を保つのに重要な役割を果たします。

2. 栄養状態の悪化。 咀嚼機能が低下すると、硬い食べ物を避けるようになり、栄養バランスが崩れがちです。特に、脳に必要な栄養素が不足することで、認知機能が低下するリスクが高まります。

3. 社会的・心理的影響。 歯を失うことで、見た目や発音に影響が出て、自信喪失や社会的な孤立を引き起こすことがあります。これがストレスや抑うつの原因となり、間接的に認知症のリスクを高める可能性があります。

奥歯を含む歯の健康は、認知機能を維持するために重要です。日々の口腔ケアは認知症予防に貢献しており、歯の喪失を防ぐための適切な方法です。また歯の治療を行うことが、認知症予防につながります。

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終末期のケアは医師との連携

アルツハイマー型認知症の終末期は、食欲の無さ、会話が徐々に減るといったものがあります。 認知の低下が進み、失禁の増加、言葉を失う。眠っている様になる、などベッドにいる事が多くなっていきます。体温とバイタルのチェックを行った上で、まずはかかりつけの医師に相談し、終末期へ向けて本格的な介護が必要になります。

確実な治療法はない

アルツハイマー型認知症の進行は、薬により遅らせる事が出来ます。ご老人の場合、診断されてからすぐに終末期に移行はせず、長い期間をかけてじわじわ進行します。ご親族様が認知症の診断をされた場合、直ぐに老人ホームへの入居はせず、今後の付き合い方を考えていく必要があります。

POINT

中核症状は物や出来事を記憶できない

噛み合わせの悪さや歯周病が認知症になりやすい

終末期は寝たきりが増える