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被害額70億円超、地下ウェブサイト「xDedic」がサーバーを押収され閉鎖に

ヨーロッパの地下ウェブサイトに関するニュースレポートによれば、ヨーロッパ刑事警察機構は、ハッキングされた7万台以上のサーバーの情報が不正に売買されていたとして地下取引プラットフォーム 「xDedic」 が、法執行機関にドメインとサーバーを押収され閉鎖されたことを発表しました。このプラットフォームによって数多くの詐欺やサイバー犯罪を生んでいたことを明らかにしています。

By xdedic

有名なサーバーが標的に

2019年1月24日、フロリダ州中部地区検察局・FBI・内国歳入庁・ベルギーの調査裁判官・ウクライナの国立サイバー警察・ドイツの連邦刑事庁・ヨーロッパ刑事警察機構が協力して xDedic のサーバーとドメイン名を押収しました。まさに海外ドラマさながらの大規模サイバー犯罪です。xDedicは7万台以上のサーバーの認証情報が闇取引されているとして、既に報じられていました。サーバー1台あたりの価格はおよそ6ドル程度で、ビットコインを使って売買されたサーバーは標的方攻撃の足がかりなどに用いられていることがわかっていました。取引されたサーバーの中には、地方自治体、連邦政府組織、病院、大都市圏公共交通機関、会計事務所、法律事務所、大学のものが含まれていたそうです。そしてその被害総額はなんと6800万ドル(約74億円)にのぼるそうです。取り締まったヨーロッパ刑事警察機構は 「サーバーとドメインが押収されたことで、xDedicの犯罪行為は停止した」 と述べていて、その背景には数多くの、合同捜査チームの協力があると述べています。

xDedicのドメイン所有者の逮捕については発表されていません。カスペルスキーの調査によると、所有者は 「自分たちは売り手とは何の関係もなく、安全な取引プラットフォームを提供していただけだ」 と主張していたそうです。

POINT

ヨーロッパ刑事警察機構が検挙した

地下ウェブサイトは情報を売買する

サイトの元締めは捕まえることが出来なかった