バス停付近の写真 By kotaroweb.com

18人殺傷通り魔事件 犯人の動機と事件の全貌

2 019年5月28日7時45分ごろ、川崎市多摩区登戸新町、小田急線登戸駅から歩いて3分ほどにある登戸第一公園近くのカリタス学園、 スクールバス停にて、通り魔事件が発生しました。容疑者は岩崎隆一(51)。岩崎容疑者は、通学中の16人の児童とそれを見送る保護者の大人2人を殺傷。夕方ごろ、心配停止状態であった小6女児と39歳男性の2人の死亡が確認されました。結果、18人が襲われ、内2名が亡くなるという痛ましい凄惨な事件となりました。産経新聞によれば、容疑者は両手に包丁を持ち、ファミリーマート横の細道から通学路に侵入。ファミリーマートの前で男性を死傷し、まわりにいる児童らを包丁で切りつけました。スクールバス停方面へ向かい、いきなり並んでいる児童を包丁で刺し始める。運転手が気づき男性を威圧する言葉を浴びせると、容疑者はその場で自分の首を切り自殺を図りました。コンビニエンスストア周辺にはおびただしい血痕があり、ランドセルが10個ほど散乱していたとのことで、事件の凄惨さを物語っています。20人ほどの児童は服に血が付いており、石垣に座り込んでただ呆然としている様子だったそうです。

この事件は、2008年(平成20年)6月8日におきた、秋葉原通り魔事件以来となる、凶悪な通り魔事件です。私も昔に通勤で通っている場所です。凄惨な現場を目の当たりにすると、今でも恐怖を感じます。帰宅時に現場の写真を何枚か撮影しました。上記の写真は17時半ごろにスマートフォンで撮影したものです。朝のニュースでは、登戸第一公園にて事件が発生と報道されていましたが、公園は警察の立ち入りもなく、現場となっていないようでした。事件から10時間経っていても、各ニュース番組の報道陣と野次馬で溢れていました。

殺害の動機

ファミリーマートの前 By kotaroweb.com

子供を狙った理由は恐らく、犯人の心理状態から誰かを攻撃した後、確実に自殺するためだと推測されます。大人を相手にすると、拘束されてしまって自殺できない可能性があるので、あえて小学生の通勤時間である朝7時の帯を狙っていることから、計画的な犯行であったことは間違いないと推測しています。犯人が大人を殺傷した理由は、カリタス学園は在籍数670名というマンモス校と言われているので、長い行列をなしている通学路には必ず付き添いの保護者が一定間隔でついています。ですのでそのタイミングを見計らい、まずは保護者から攻撃を行い、その後児童への犯行に及んだと考えられます。いつもスクールバスのバス停には複数の女性が立っているので、女性は手出しされにくいと考えたのではないでしょうか。いづれにしても、子供を巻き添えにして自殺しようなど、身勝手で恐ろしい思考です。この場を借りて被害者に追悼の意を祈ります。

POINT

18人の子供や保護者が襲われ、内2名が亡くなった

確実に殺害、自殺するために計画的に犯行を行った

動機は子供や学校を巻き込んで自殺したかった