インタビューを受けるジプシー By 海外ニュース

IQの高い事件 ディーディー・ブランチャード殺人事件の全貌

ィーディー・ブランチャード殺人事件は、人気小説家の湊かなえさんが、衝撃を受けた事件として紹介され話題になりました。事件の黒幕は、人間の心理を巧みに利用した悪魔のような人物であり、全米でIQの高い事件としてニュースになりました。

始まりは2015年6月、アメリカ、ミズーリ州・スプリングフィールドの自宅で事件が起きました。青年(ニコラス・ゴドジョン)が、重度の障害を持っていたジプシー・ローズ(当時25歳)の母親、ディーディー・ブランチャード(48)を殺害しました。障害の子供をもつ母親の胸を、17箇所も刺して殺害するという惨忍さから、ゴドジョンは青年でありながら、すぐに終身刑となりました。しかし、この事件の黒幕は母親の子供であるジプシー・ローズでした。首謀者であるジプシーは青年に殺害を依頼した罪で、10年の実刑を受けました。ジプシー・ローズは小さい頃から、健全な女の子でありながら母親に障害者扱いされ、外との繋がりを絶たれてしまい、本でしか言葉を勉強できませんでした、さらには寝たきりの薬漬け状態にされました。ジプシーは被害者であり、裁判が開かれたときも母親に殺意を抱くのは当然だと誰しもが思っていました。ここまでの内容が最近まで語られていた事件の全貌でした。

殺害の動機

何年か後の調査でジプシーは母親と共犯関係にあり、障害者を装ってお金を騙し取っていた可能性があることが判明しました。もともとジプシーは、障害者ではありませんが、外部との接触を制限されていたので、知能が低いと思われていましたが、共犯関係が発覚してから、IQがとても高い人物であることが徐々に明らかになっていきました。IQが高いと言える1つは、SNS・出会い系サイトを利用していたことです。SNSを利用しているのであれば多くの人に自分の苦しんでいる状況を伝えられたはずなのに、ジプシーは助けを呼ぶことをしませんでした。これは、小さい頃から母親を殺害する計画を考えていた可能性があるからです。一生涯、障害者のふりをするのは嫌なので、母親を殺して遺産を手にしたいと考えていたのかもしれません。出会い系サイトに関しては、利用して彼氏が出来るのは当時のジプシーの状況でもあり得ることです。ですが殺害を依頼した上で、17箇所も刺すように仕向けるのは、可能性は0ではありませんが、対人関係を作るのがかなり上手くなければ難しいでしょう。つまり、学校にすら行ったことのないジプシーにはそれが出来たと言うことになります。警察の事情聴取では、何度も会う度に肉体関係を持つことで、恋愛に免疫のないゴドジョンを操っていた可能性があると報告されています。他にもジプシーとジプシーの母親は、重度の障害の子供を持つ家庭を装って、離婚した父親から多額の金を受け取っていました。さらには様々なボランティア団体から1億円以上もの寄付を受けていました。これだけの金を騙し取るのはジプシーの全面的な協力がなければ難しいのです。

By flicker

親の資産を狙った犯行

この事件の恐ろしいところは、ジプシー自身が殺害を依頼したことは認めているので、その動機について裁判員・その他の人々に共感させようと心理誘導するところです。警察の調査によると、殺害を依頼したゴドジョンにわざと警察の足がつくようにSNSに文言を乗せていたとの報告があります。こういった事実も、首謀者であるジプシーのIQの高さが伺えます。親を利用(殺害)して自分が自ら被害者を演じることで刑期を軽くして、なおかつ親の遺産を手に入れようという悪魔の姿がジプシーには垣間見えるように思います。

POINT

犯人は重度障害者の振りをしていた

出会い系を利用して親を殺害してくれそうな人を探していた

被害者を装って、刑期を軽くしようとした