奇妙な犯行　埼玉小４男児殺害事件の真相は何なのか

9 月１８日未明、さいたま市見沼区大谷の集合住宅敷地内で、進藤遼佑君（９）が殺害されているのが発見されました。犯人は義父である進藤悠介容疑者（32）と見られています。

勤務先から自宅に戻った母親（４２）が、子供が塾を欠席していたことを知り、午後８時２０分ごろに１１０番通報したことから事件発覚に繋がりました。母親は一年前に進藤容疑者と再婚しています。進藤容疑者と連れ子である遼佑君との関係は、特に家庭内で揉めることは無かったとのこと。最新の情報では、遼佑君が下校した１５時15分から母親が帰宅して通報した２０時の間に殺害されたとみられています。遺体は住んでいる部屋の向かい側にある空き部屋の外、メーターボックスの中に体育座りの状態で発見されました。しま模様のTシャツに半ズボン姿、靴は履いていないという不可解な状態だったとのことです。横には塾に使う鞄が置かれていました。メーターボックスの高さは、およそ1m80cm・幅およそ60cm・奥行きおよそ40cmの大人1人が入れるほどの大きさ。遼佑君の首には紐で絞められた跡がありました。のちの捜査で、靴は住んでいる部屋の中に隠されていたことが判明しました。

遺棄された現場の様子

事件の全貌

この事件は、住んでいる号室のすぐ近くに遺棄するという奇妙な犯行に加え、靴が隠されているという不可解さで、SNSでは様々な憶測が飛び交っています。自宅にいた義父（容疑者）は妻に、「遼佑君を英会話の塾に行くのを見送った」という話をしていますが、遼佑君が仮に塾を出るとすれば１６時過ぎ。いつもバスを利用していますが、実際に姿を見たものはいないと警察の調べで判明しています。バスまでの時刻を見ると、義父が犯行に及んだ可能性が高いことが伺えます。メーターボックスで発見されたという状況と、遼佑君の体に争った形跡がない状態から突発的に起きたことが分かります。

しかしながら、靴が部屋の中に隠されていたという点は謎が残ります。これは、ずっと部屋にいた義父自らが犯人だと言っている様なものです。もし塾に行ったということにするのであれば、カバンと一緒にメーターボックスに隠すというのが、犯人の心理状態からすると一般的です。もしかすると、部屋で犯行を行い遺体を外に隠した後、靴の存在に気づいたので、あせって部屋の中に隠したのかもしれません。またこの事件は、室内で犯行が行われた可能性が高いので、目撃者や明確な証拠がありません。それにもかかわらず犯人逮捕までの時間が短すぎます。動機も不明確なため、警察の強引な捜査という線もあり得ます。ですが義父が疑われている状況を覆すのは難しいでしょう。事件に巻き込まれてしまった遼佑君は、片親でつらい経験があったかも知れません。それでも学校では明るく元気に振舞っていたとの証言が多くあります。遼佑君の未来はこれからだったのに、どのようにして、どんな理由で殺害されてしまったのか謎が残ります。

追記 - 9/20 部屋にて凶器に使われたと思われる紐が見つかっています。