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米国で30年未解決だった、エイプリル・ティンズリー誘拐事件がたった1ヶ月で解決したのはなぜか(IT)

kotaro -







コラム



30年間未解決だった誘拐事件を、天才科学者 シー・シー・ムーアさんがたった1ヶ月で解決したと米国で大きな話題になりました。


この事件は、1984年、米国インディアナ州フォートウェインでおきました。その名前のとおり、当時8歳だったまだ幼いエイプリルー・マリー・ティンズリーちゃんを何者かが誘拐したとして、犯人が現場に文字を残すなどの異常性もあったことから、米国中に知れ渡りました。事件に関して、FBIが捜査に乗り出し、担当の刑事も執念を燃やして30年間この事件を追って来ましたが解決にまで至りませんでした。そして、事件のあった日から現在まで30年もの間未解決でしたが、最新の犯罪捜査によって犯人が暴かれ、2018年7月、事件に終止符が打たれました。犯人はジョン・ミラー(58)という男でした。 男は、子どもに対する性的ないたずら、14歳以下の少年少女らに対する監禁、殺人の罪で逮捕されました。

動機は自身がペドフィリアのために、そういったことに興味があったとのこと。







By CNNニュース エイプリルちゃんの当時の写真



この凶悪な事件で最も重要な点は、30年前とはいえ、難解な事件であったこの事件がなぜ短期間で解決出来たのか。ということです。


犯人の男は、IQが高く自分にたどり着かないよう、絶対に証拠を残しませんでした。逮捕後の調査で沢山の余罪があったとされています。誘拐現場には、ジョン・ミラー容疑者が残したと思われる、挑発的な文言とDNAが付着した遺留物が置かれていました。そのDNAが、年月が経つにつれて、ネットワークシステム技術が発達し、容疑者へとつながる唯一のカギとなりました。


その最新技術とは、「DNA分析サイト」を利用したあぶり出しによる分析方法により、その家系の人間を特定し全員マップ化。その後、犯人を消去法によって特定するというものです。DNAが似た人間を調べると膨大な量になりますが、その中から絞りだすのは、そこまで難しい話ではありません。事件が起きた年から犯行可能な年齢内で探せば、ある程度限られます。さらに男性ということであれば、その半分になります。人が生きられる限界の年数は実質100歳で犯行が可能なのは10~80です。これらの条件だけでも、100人前後に絞られます。後はDNAが一致するまで採取を繰り返せば、いずれ犯人が判明します。







By pexels.com



一番恐れるべきことは、 「 サイト 」 を利用する為、高度なハッキングスキル・科学技術を持つ第三者が、自身の家系である、叔父や叔母より何世代も前の出生記録から、特定の人物を割り出すことが出来てしまうことです。今までは、凶悪なハッカーであってもIPアドレスなどで該当者と住所のみしか割り出せませんでした。(顔がわからない、あくまで数字のため本人のものとは限らない)新しい法律の整備が必要となることは否めません。

現段階では、多くの殺人事件・犯罪で、髪の毛一本でさえも犯人を特定する材料になります。
まさに某海外ドラマのようなことが本当に出来てしまうわけです。







シー・シー・ムーアさんは今後、このシステムを使えば、凶悪犯罪や性犯罪は無くなるだろうと明言しています。