事件 ―

迷宮入り 奈良県橿原(かしはら)市 放火殺人事件の真相は何なのか

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事件の内容







By *kiwikiss


2019年11月25日午前4時20分、奈良県橿原市の集合住宅に住む市民から、マンションに放火されたと119番に通報があった。鎮火後に出火元の部屋から見つかった遺体は山岡直樹さん(28)と見られている。死亡推定時刻は午前4時頃。遺体は、燃えた部屋の住人とはまったく接点のない別人であった。首に刺し傷があったことから、殺人事件として捜査本部が全力で捜査を続けている。









不明確な犯行動機



この事件は、犯人の痕跡や行動に不可解な点が多くあり話題を集めている。もっとも有力な手がかりである、放火元となった部屋の住人は、電話も連絡がつかず雲隠れしている状況である。住人は男性会社員(20)で、仕事先は事件が起きた当日から欠勤となっており、警察はこの男が犯人と見ているが、未だにこの男の行方を掴めていない。警察の捜査では、遺体となって発見された山岡氏と、この男との接点は無いとのこと。殺害した動機は不明確であり、首に致命傷を負わせておきながら、自らの部屋を放火して殺害するという点も釈然としない。わざわざ犯行に火を使用することから、山岡氏に相当な恨みがあった可能性がある。



By Bill Cross


その後の捜査により、男性会社員(20)が所有している車のドアの取っ手やトランクから、遺体の血痕や凶器となった包丁など、犯人となる証拠が見つかっている。さらに山岡氏の住むマンション付近の道脇の壁から、遺体の血痕とメガネが発見されている。以上の内容から、計画的犯行であり山岡氏を車で運んだことが推測できる。


さらに12月2日、部屋の住人である男性会社員の口座から、現金20万円以上が引き落とされていることが判明する。その後の防犯カメラの映像などを解析した結果、死亡した山岡氏の自宅周辺を何度も車が徘徊しており、犯人が念入りにチェックしていたことが分かっている。


事件の真相

いまだ裁判すら行うことが出来ずに、真相は闇の中となってしまった。しかしながら、プライバシーの配慮から名前は明かされていないが、犯人は放火の火元となった部屋の住人という見方が強い。また、部屋から第3者の痕跡がみつかれば、犯人は別にいて、部屋の持ち主も殺害されている可能性が考えられる。1対多、もしくは三角関係のほうが事件性が強まる傾向にあるので第3者の手がかりを見つけることが、事件解決の糸口になるかもしれない。